アベルの日課は馬術である。 彼が10歳の時に母から送られた馬のマルクを大事にしていたのだ。 いつものようにマルクがアベルに気づき、蹄の音をさせながら向かって来た矢先にマルクはアベルに近づくのをやめるーー 「あっ、やっぱりここに居ましたね!」 そう言い近づいてきたのは魔導と呼ばれる魔力を操る者達を束ねる、ルーカスだった。 紫を基調としたローブに身を包むルーカスは数少ないアベルの友である。