マリオンの指導に基づき、リプニーは部屋の中を行ったり来たり。しかし中々うまくいかない。

「頭が上下していますよ。普段通りに歩くとそうなります。膝を柔らかく、視線を一定の位置に留めて、動かさない」

「は、はいっ……」


 リプニーとマリオンが一対一で訓練を始めたので、シオンはヴィルヘルムに近づく。

「今のうちに俺と勝負だ」

「リプニー殿の様子を見ていなくてよろしいのですか?」

「先生はマリオンが見てるから大丈夫だろ。筋は悪くなさそうだし」

「そうですね。では」

 シオンとヴィルヘルムは、更に隣にある別室へと移る。

 残されたシャンリーは暇になったので、マリオンと一緒にリプニー指導へと加わることにした。



 この後、真面目なリプニー先生は膝がガクガクして歩けなくなるほど頑張ったので、シオンにお姫様抱っこされて地球へ帰っていった。











 リプニー先生の修行、始まる。