「うわー、やっぱりびびってる! ヘタレなのかな? ヘタレな聡くんで、ヘトシくんだ!」 馬鹿にされただけでなく、屈辱的な名前まで付けられる始末。これは俺と全国の聡くんを怒らせた。 「……心外だな。」俺は本を閉じた。 「わかったよ。そこまで言うならやってやる。そのやっちゃいけないこととやらを!」 祭は「そう来なくっちゃ!」と言ってニコッと笑った。してやられた。完全に祭のペースだった。