心外だな-だって世界はこんなにも-






聡くんはその後、1か月ほどで退院して、高校を辞めて、定時制のある高校に通い始めた。



もう両親には迷惑をかけたくないとのことで、バイトを掛け持ちしながら、医学を学べる大学への進学を目指していたのだ。



「医学は日々、進歩してるんだ。祭のような人を救うことができる、そんな医者になりたい。」と常日頃から言っていて、猛勉強をしていた。



その後も聡くんとは付き合い続けたけど、デートと言えば大抵が図書館で、私が聡くんの勉強を見てあげるというものだった。



きっと、傍から見れば付き合っているのかさえわからないような、二人だったと思う。友達に話せば、「それって付き合ってるって言わないよ!」と言われたかもしれない。



でも、私はそれで十分幸せだった。



聡くんが前向きに、生きようとしていることが本当に嬉しくて、出来る限りのことはした。



でも……神様は本当に無常だ。