「まさか、祭に会いに?」



「はい。七回忌なので……いいですか?」



「ああ、祭もきっと喜ぶよ。」



私は「前田家」と書かれたお墓の前にしゃがみ、供花し、線香を寝かせ、お供え物を置いて、手を合わせた。



「久しぶり、祭ちゃん。」



そう小さく呟いて、顔を上げると、何だか祭ちゃんが笑っているような気がして、私も微笑み返した。