陽が沈み、肌寒くなってきた。
周りにいた人も、車いすを押したり、杖をつきながら、帰っていく。
一人寂しく、薄暗い場所でこんなところにいると、いろんな考えがめぐる。いつもそうだ。
日中、あれだけキラキラ輝いていたものが、この時間になると、何もかもが映らなくなって、黒の世界。
その黒の世界に取り残された俺が一人。
このまま死んでしまえば、余計なことを考えなくてもいいんじゃないだろうか。
この木にロープで首を吊ってしまえば、楽になれるんじゃないだろうか。
ロープはどこに?……ああ、この点滴の管を使えばいいか。
そうすれば、きっと祭とも会えるだろう。三途の川を渡っている時か、天国か地獄でか……いや、俺は自殺だからきっと地獄だろうけど、祭は天国だろうから会えないのか。
まあ、どっちにしたって、生きていても会えない。
もう祭とは会えない。



