12月の半ばに差し掛かっても、祭は帰ってこなかった。



それどころか、俺の退院の目途も立っていなかった。



体調は相変わらず良くならず、体重も更に5キロ落ちた。



「このままでは手術も念頭に入れておいてください。」とまで医者から言われている。



ただ、祭と違うのは、俺は余命宣告をされていない。可哀想な女の子がもっと可哀想で、死んだ方がいい男の子が死なない。



人生は上手くいかないもんだと改めて思い知らされる。