心外だな-だって世界はこんなにも-






「ってか、なんで隠れる必要があったわけ?」



「決まってるじゃん。これからやっちゃいけないことをするためだよ! 聡くんも早く行く準備しないと!」



「行く準備って……どこに何しに行くんだよ?」



「決まってるじゃんパートⅡ。屋上へ星を見に行くんだよ!」



「星?」



「そう。星! スター! トゥインクル、トゥインクル、リートゥースター♪」



俺はてっきり……言えない。言えないが、それをするよりはまだよかったのかもしれない……いや! やっぱり麻痺している!



こんな時間病室を抜け出すだけでなく、怒られたこともある立ち入り禁止の屋上に入って、星を見るなんて、ロマンチックどうこうの問題じゃない。



「星ならここからでも見えるだろ? ほら、あれ北斗七星ね。」



そう言って紛らわそうとしたが、祭に聞くわけもなく……。



「ていやっ!」



先手必勝とばかりに俺の点滴の針を引っこ抜いた。