「わふっ! ちょ、何するのー!」
「お前、何約束忘れてんの? 『やっちゃいけないこと』やろうって言い出したの祭だろ? 言い出しっぺが約束忘れてんじゃねーよ。」
「めんごめんご。実は今日、検査があるの忘れてて……ほら、発作が出たじゃん? 一応心配で、診てもらってたんだよねー。」
「ったく……。」
まあでもこれで祭が来なかった理由が明らかになり、俺はほっと胸を撫で下ろした。今夜はぐっすり眠れそうだ。
「まあ、いいや。元気そうでよかったよ。それじゃ、明日は来いよ?」
「あれ? 聡くん。どこに行くの?」
「どこって、帰るんだよ、病室に。」
「聡くん、何か忘れてない?」
何か? はて? 点滴台の他には何も持って来ていないし……あ! そういうことか。
「おやすみ。」
「そうじゃなくてー!!」
そう言って、祭はベッドから降りて、俺の手を掴んだ。
「やっちゃいけないこと、するんでしょ?」



