心外だな-だって世界はこんなにも-






との予想は大きく外れ、ベッドを起こし、カーディガンを羽織って絵本を読んでいる祭の姿。



「あれ? 聡くん?」



おまけにこの気の抜けた声だ。俺は思わずその場にへたり込んだ。



「な、なんだ……生きてた。」



「生きてたってどういうこと!? あ、まさか勝手に殺した!? もう! 聡くんホント酷いよね!」



祭が枕を投げてきて、それが顔にヒットした。シャンプーの香りのする、女の子の使っている枕って感じだった。



祭は生きていた。というか、俺は勝手に心の中で祭と会える最期になると思っていただけだ。早とちりもいいところで、伏見さんもあんなこと言って罪が深い、大罪だな。



「大体、レディーの部屋に入る時はちゃんとノックしてよね? 着替えてる途中だったらどう責任とってくれるわけ?」



「責任ならいくらでもとってやるよ!」



俺の顔があまりにも真顔だったのか、祭は「じょ、冗談だよ……。」と戸惑ったように言った。俺は、備え付けられているパイプ椅子に座った。