祭はすっかり不機嫌になり、黄色いスマホに、
「よし! 今日からお前はピヨマルだ! この祭ちゃんに付いてくるかい?」
受話器に耳を当て、「ふんふん。」頷き、
「そうかそうか。そんなに私がいいのか! あいわかった! ピヨマル、キミは今日からうちの子だ!」
店員もお客もみんなクスクス笑う中、受付に向かった。
俺は、そんな祭と、周りのニヤニヤ顔が視界に入らないように、雑誌を高く挙げた。「クリスマス直前! 彼女に好かれるコーデ特集」を真剣に見ている人みたいになった。
しかし、5分も経たないうちに、俺は雑誌を閉じることとなった。
「聡くん、行くよ!」
目の前には祭の顔があり、俺は強引かつ乱暴に手を引かれ、店を後にした。



