「おっそい! 一体何時なら遅れずに来れるわけ?」
「いやあ、悪い悪い。」
謝って、隣に座った。祭は俺の顔を怪訝そうな目でじーっと覗き込んだ。
「どした?」
「んー、いや。なんか聡くん、珍しく機嫌がいいなって思って。なんか楽しいことでもあったのかな?」
「別にない。」
としか言えなかった。
「でも、今日はもっと楽しい日になるよ! いや、歴史的な日かな? とにかく生半可な気持ちでいたら、命取りになるよ?」
え……何? 物騒なんだけど……。
「で、一体今日は何をしようって言うんだよ?」
すると、祭は両膝の上に肘をつき、神妙な顔になった。