「にしても早く終わっちゃったねー。なんかあっという間って感じで、物足りないな……。」
「まさか、もう一個なんかするとか言わないよな?」
「それ、ナイス・アイデーア!」俺は慌てて抗議しようとしたが、それより少し早く、祭が、
「って言いたいところだけど、私、この後検査報告聞きに行かなきゃいけないんだよねー。残念。」
俺にとってはよかった。
「それじゃ、今日は解散だな。俺もこの後、来客あるし。」
「来客ー? それって誰?」
「別に誰でもいいだろ?」
「隠すなよー! ほれほれ、誰だい? お姉さんに言ってごらん?」
誰がお姉さんだ。俺と同い年のくせに。
「……彼女だよ。」
「へえー、聡くん、彼女いたんだ?」
そう祭から訊かれた瞬間、俺はどこか悲しくなった。
「それじゃあ、彼女のためにも早く戻ってベッド周り掃除しないとね! 汚い男は嫌われるよー?」
有り難い心遣いだが、祭らしくないだけに、かえって恐怖すら感じる。



