心外だな-だって世界はこんなにも-






「おはようございます。顔色がよくなられましたね。」



嘘付けー! 心の中でそう叫んだ。



あんたと俺は初対面だろうが! 俺の顔色の何を知っていると言うんだ!



しかし、そんなことも言えず、動物の名前。そう。動物の名前で返さなければならないのだ。



「う、ウグイス!」



俺は「ういっす!」っぽくそう返した。教授が「はいー?」と首を傾げたが、横にいた若い助教授が「おっほん」と咳一つ、カルテを取り出した。



「えー、〇〇(注:病名は伏せることにする。おそらく正式名称を書いたところで、読者には理解できないだろう。)で入院。現在5日目になります。」



「ふーむ。体調にお変わりありませんか?」



来た!



「ら、ライチョウ!(訳:大丈夫!)」



「お腹はどのくらい痛みますか?」



「か、カッコウ!(訳:結構)」



「そうですかー。まあ、頑張って治しましょう。お大事に。」



「と、トンビ!(訳:どうも!)」