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翌日、僕はいつもよりも20分程早く学校へ行き、SHRまでの時間をのんびりぼーっと過ごしていた。
……そうしていると、頭に浮かぶのは美咲さんのことばかりだけど、彼女との繋がりは、早々に切らなくては。
「あっ、おはよう、美咲!」
斜め後ろで僕のことを睨んでいた桃華さんが、急に席を立って、入り口付近へと駆けて行く。
「…あー、おはよ、桃華。」
ドキリ、と僅かに胸が鳴った。
……って、いやいや、僕は乙女か!?
そのまま隣に座った彼女の顔が見れなくて、僕は席を立つ。
少し前までは嬉しいと思っていたこの席も、気まずくなった途端鬱陶しくなるんだから、面倒くさい。
「ま、待って、雪弥!!」



