【完】家出少女と、**王子。






☆*★°☆*★°☆*★°



「ってゆーかさあ!」



桃華さんがお弁当のおかずの唐揚げを頬張る。



…やけに気が立っているのは、美咲さんの居場所が掴めないからか、それとも僕の不甲斐なさが原因か………。


どちらにせよ、申し訳なく思う。




「湖城くん、美咲のメアドとか、電番とか、持ってないわけ!?」

「………う。」





最もなことを言われ、僕は目を伏せた。



「あ、あの…」

遠慮がちに口を開くと、桃華さんはイライラした目つきで何!?と言った。





桃華さん。
……なんかキャラ、変わってませんか!?