【完】家出少女と、**王子。






『学校』!

そうだ、僕はなんてバカなんだろう。



別に美咲さんとは同居しているという関係だけじゃなくて、『クラスメイト』、しかも『隣の席』じゃないか。





手紙の最後に『さよなら』なんて書かれていたから、すっかり忘れてしまっていた。


「美咲さん…」



僕は思わず笑みをこぼす。

あなたは、思ったよりおっちょこちょいなんですかね?



僕達は隣同士じゃないですか。









「………学校行こう。」



明日の終業式までに、少しでも話が出来たらーーー。