【完】家出少女と、**王子。




多分、僕の昨日の態度が悪かった。



美咲さんに秘密を隠し通したせいで、結局美咲さんを傷つけた。



「でも、それ以外どうしようもないじゃないですか……」



あのまま僕の秘密を明かしてしまえば、きっと彼女は心だけじゃなくて、身体も傷ついてしまう。

それだけは……絶対に嫌なんだ。





「…そろそろ学校に行かないと……」


腕時計が指し示すのは、7時50分。



もう家を出ないと、学校には間に合わない………





学校、には………。










「ああ!!!!」