【完】家出少女と、**王子。




何あれ何あれ、めっちゃ緊張感したんですけど!!?!?




自分の胸に手を当てると、心拍数がとんでもないことになっていた。


わお。





「……それよりもっ!」


ベッドからガバッと体を起こし、私は胡座をかく。




「雪弥が起きるよりも前に、さっさと家を出てしまわないと。」



正直、今雪弥と会うのは気まずい。



隣の席だし、今日はともかく、明日は会うことになるんだろうけど…。





雪弥の起床時間は、大体6時30分。


アイツ、なんか知らないけど、いっつも早起きなんだよね…。




学校に行くのは、8時くらいなのに。

って、そんなこと、今はどーでもいい。




取り敢えず早く出てしまわないと、雪弥が起きてしまう。