【完】家出少女と、**王子。





☆*★°☆*★°☆*★°





ヴーッ、ヴーッ。


「……んん…。

誰よ、こんな朝早くから〜…」



携帯のバイブ音に目を覚まし、私は電話の主に向かって愚痴る。



「もー、一体何時だと思ってんのよ!」



まだ鳴り止まないバイブに、私は若干キレかけ。



だって、今、朝の5時30分ですよ!??




しかも私、今までに連絡先交換した友達って、桃華だけだし!


あ、同情はいらないからね!??






……じゃないっ!!!




「あーもーマジで誰っ……」


携帯のディスプレイに表示された名前を見て、私は固まる。


表示された名前はーーー

















「お、母さん……」