【完】家出少女と、**王子。





誰かにぶつかり、私はバランスを崩す。



ヤバ、コケるっっ!!??

次にくる衝撃に備えて、ぎゅっと目を瞑る。




けどそれは、ぶつかった人が私の腕を支えてくれたことによって、回避された。




「すっ、すみません、ありがとうございます!」



パッと顔を上げて、


…………














私は、思いっきり顔をしかめた。








「……げ。」








「何、してるんですか?美咲さん。」


「ゆ、雪弥……」