見つけた瞬間、僕はすごく嫌な予感がした。
…美咲さんが、男2人を殴りそうな予感だけれど。
成り行きで美咲さんを家に連れて来たところまでは、別になんとも思ってなかった。
あの一言が美咲さんの口から放たれるまでは。
「お風呂貸してよ。
…ちょっと、寒くて。」
美咲さんの、お風呂姿……。
意識なんかしなくても、勝手に美咲さんの裸が頭に浮かぶ。
や、
やばいやばいやばい!!!!
ぼ、僕、こんな変態だったっけ…!!?
美咲さんに申し訳なさすぎる!
そんなこんなのゴタゴタの後、今に至る訳だがーー……。
よく考えたら、2人きりな訳で。
「……どうしよう」
そう呟いた、その時。
ガチャ。



