【完】家出少女と、**王子。




「そういう美咲さんは、かっこいいですし、だから、僕も好きになったんです。他の女性には、気を持たせるような行為はしません。」


「………ッ!」







待って待って。

何で私、こんな奴の言葉に一々赤くなってんの。





「ごっ、ご飯冷めるし!さっさと食べれば⁉︎」





荒々しく席に座り、ご飯を口に詰める。





「みっ、美咲さん!そんなに一気に食べたら…!」











お約束。





私はご飯を喉に詰まらせ、盛大にむせた。





湖城は私の背中をさすって、大丈夫ですか⁉︎と、本当に心配そうに訊く。








…屈辱。