突然の同居で、困ること。それはーー 「美咲さん、どうしましょう」 「は?何が?」 「ご飯、一人分足りません。」 「……私、買って来るけど」 「でも、もう時刻が遅いので…、やっぱり、僕、もう一食分買ってきます!」 ガタン、と席を立って出て行こうとする湖城の服の端を掴む。 「駄目。私が勝手に上がり込んだんだから。……そうね。なんか、食材ある?」 湖城はキョトンとした表情を見せた。