…って、そうじゃなくて。





「お、お邪魔します…」



一歩踏み入れた湖城の家は、綺麗に整頓されていて、やっぱ王子か、とか自分自身でも全く意味のわからない感想を抱いた。





っていうか、何ていうか……















一人では、寂しいくらいの広さだった。




「あんたって、何時から一人で住んでんの?」



「そうですね…。中二くらいからです」






中二の時からずっと、湖城こんな寂しい家に一人で住んでたのか…。





湖城は、どんな気持ちで住んでたんだろう……。