「で、デート…って、えぇ?!!」


目をパチクリと瞬かせるあたしに、流星くんが「声でけーよ馬鹿!」と腕を引いて歩き出した。


「えっなん、ぅえ?!」

「暗いから送るだけ」


なになになになに!!?これってもしやラブフラグ立ってる?!!

あと一押しみたいなとこある!?


「いやないから」

「ちょ、心の声すらも否定しなくてもいいでしょー?!」



薄暗い空の下、あたしと流星くんの声が響く。


沈みかけの夕陽が、キラキラと眩しく輝いて見えた。




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