「…それにしたってさぁ?」

放課後。呆れたように頬杖をついて苦笑いを携えた美咲が、鞄を持って立ち上がるあたしをじーっと見る。



「?なに?」


「いや、普通そこまでする?って」

別に今日じゃなくても…と笑う美咲に、あたしは机をバンッと叩く。


「いやいや!今日じゃなくちゃだよ、美咲!だって、せっかく昨日一緒に帰れたんだよ?!」

「……ついさっきは『大した進展じゃない』って言ってたクセに………」


…ボソッと呟いたの、聞こえてますからね、美咲さん。


「と、に、か、く!!!
行くったら行くのー!ほら、立って立って!あっちも終わっちゃう前に!」


えぇーー…と心底面倒臭そうにため息を吐く美咲を引っ張り立たせる。



「だって、……隣の駅って言ったって、具体的な場所はわからない訳でしょ?それに…私、完璧邪魔者になるじゃん」

「………………………」




……それは、そうかもしれない。