「とうちゃーく!!!さぁ、何があったのか教えてもらいましょうか!」


バァンッ、と屋上の扉を開けて仁王立ちで彼女を見下ろすと、「は?え、…は?」とイマイチ状況が把握出来ていないご様子。


「誤魔化したって無駄!!昨日、倉庫を湖城くんと2人で出てから、なんかあったんでしょ?お見通しなんだから!」

ずずいっ、と顔を近づけると「ああ…」と納得した後、頬を染める美咲。


ほら。あたしの予想はやっぱり当たってたんじゃん!




「え、えっと、その、ね…」



手をモジモジと動かしながら、視線を彷徨わせる美咲。


そしてそんな美咲を鼻息荒く見つめるあたし。


……って、これじゃあたし、変態さんみたいじゃない?!



ハッとして、慌てて美咲の隣に腰を下ろすと、赤い顔の美咲が口を開いた。



「その、ね、雪弥の彼女に、なれ、ました……」


「…!」