ゆでダコ状態の美咲から湖城くんに視線をスライドさせると、ポカンと口を開けた後、

「あ、え、えと…ぼっ、僕、お手洗いに行って来ます…!!!!」



って、いやいや。
トイレに行くのは結構だけど、そんなデカい声で言わなくても…。


…でも、うん。うんうん、なるほどね。

真っ赤な2人を見て、桃華ちゃんは確信致しましたよ!
この2人…昨日、絶対なんかあったんだわ。



そうとわかったら早速!



「みっさっき〜♡」

「ぐえっ、な、なに、桃華」


後ろから思い切り抱きつくと、女子とは思えない声を出す美咲。


だから美人なのに勿体無いってば…。

まぁ、今はそんなことは置いておいて。



「ちょっと屋上行こっか?♡」

「はっ?!えっ、ちょ、いきなりなんなの……!!!?」




ズルズルと美咲を引っ張って屋上を目指す。



今は、何があったのか聞き出す方が先だよね、うん!!!!!