ケラケラと笑って見せると、美咲ははぁ…とため息を吐いて、やっと椅子に座る。


「はぁー…。ま、しょうがないから守ってあげなくもないけどさ」



なんて、少し頬を赤らめながら目を逸らす彼女は、本気でツンデレだと思う。

もし美咲が普通の女の子なら、美人だし、スタイルいいし、脚とかめちゃめちゃ綺麗だし、ツンデレだし、モテる要素しかないのに。


…なんと勿体無い。




まぁ、美咲はたった一人に愛されてれば、それでいいんだろうけど。





「あ、おはようございます、美咲さん。」


ーーほら。来たよ、美咲の王子様。



チラ、と目線を美咲に移すと……




「あ、う、えと、お、オハヨウゴザイマス雪弥クン。」


………今の一瞬で一体何があったんだ美咲。