「片想いとか、信じらんない……」
机に突っ伏して、ポツリと零す。
あたしが思ったよりも恋はあっさりと降ってきて。
自分が突然、彼女みたいに恋する乙女になるなんて思ってもないじゃない?
「はぁあぁぁ………………」
盛大なため息をつけば、「大丈夫?今日、なんか疲れてるみたいだけど…」とここぞとばかりに手を差し伸べる男子達。
だーかーらーそういうのが1番疲れるんだってばー!!!
いい加減気づけバカ男子!!
…っと、こんな姿で失礼。
あたし、夜野 桃華。年齢は17。
そんでもって今は…
言い寄ってくる男子に心底ウンザリしてます…………



