「みっさきー!おめでとう!!
もうめっちゃくちゃ綺麗…!」

「桃華…ありがとう。それに、流星も。来てくれないかと思ってたのに」


桃華と、その隣に立つ流星に微笑む。


「まぁ…あんたには、色々世話になったしな」


「そうね、あんたらがくっつくまで、本当に大変だったもんね」

なんて意地悪く笑えば、「だから感謝してるっつってんだろ!」と真っ赤になって反抗する流星。


ふと、高2のあの日々が少し思い出されて、笑みがこぼれた。


本当、桃華のハチャメチャ具合には私も雪弥も振り回されたよねぇ…。ま、1番振り回されてたのは流星だけど。




「……っ、と。晴は?」


辺りをキョロキョロと見回すも、あの見慣れた女顔は見当たらない。


「ああ、あいつなら倉庫だろ。
今日みんなで一発暴れるとか言ってたし」


「りゅ、流星は行かなくていいの?!あんた、リーダーでしょ?!!」



慌てる私と正反対に、流星はしれっと言ってのける。

「もうオレ、トップ降りたし」





…………………。








「えええええ!?!!!???!?」