だってさ!なんでこんなに悩んでるの?!バラバラになった今やることなんて1つしかないこと、こいつもわかってるでしょーに。


こういうところ雪弥に似てどうすんのよ。見てて焦れったいな!!



男ならさっさと決めろ!!!




「『逃げんなクソ!!』

…って、そのセリフ、まんまあんたに返ってくるわね?」

ニヤリと笑むと、流星は2度瞬きを繰り返して、それから「ふぅ…」とため息を吐いた。


「ふっ…、確かにな。逃げてちゃ、何も始まんねぇ。」


それはオレが1番、わかってたハズなのにな。
自嘲気味な笑みをこぼした流星は、吹っ切れたようなスッキリした顔をして、晴を振り返る。


「晴、オレはやっぱりまだ諦められねえわ。だから…悪いけど、皆のこと集めんの、手伝ってほしい」


「…!
任せといてよ」


どこか嬉しそうに微笑む晴に、雪弥が「これで、問題は解決しました?」と息を吐く。


「まぁな。でも、これでダメだったら今度こそ戻ってきてもらうから」

「大丈夫ですよ。流星くんの人柄なら、彼らもまた戻ってきます。
…万一戻って来なくても、丁重にお断りするので安心してくださいね」



爽やかな笑みでトンデモ発言を交わす2人には苦笑いしか浮かばないけど。





「じゃあ、帰ろうか!」


これで終わったんだと思うと、私も自然に、笑みがこぼれた。