…本当毎度毎度。
爆弾投下常習犯だとは思ってはいましたけどね?!


「あ、あんた…正気?」

「ひっどーい美咲!!!こっちは本気で言ってるのに!!」


恐る恐る尋ねると、桃華は頬を膨らませて、流星の方を見つめた。



「なんかね…こう、仲間の人達のことをあんなに大切に思えるのって、素敵じゃない?
不器用だし、確かに間違った方法だったかもしれないし、美咲のこと危険な目に合わせたのだって、『仕方ない』で済ませられる訳じゃないけど、でも…。

あんなに優しい人、きっといないと思うんだ」



その瞳はひどく優しくて。

…少なくとも、彼女は流星に好意を抱いてる、それは確かなんだろう。



さっきまで私の背中に隠れて怯えてた癖に。




「桃華、でもそれは…………


「わかってる」


桃華の方を振り向いた私と、彼女の目が一瞬合って、桃華は再び流星へと視線を戻す。



「わかってるよ、美咲たちみたいな、あたしとは反対の世界にいる人を好きになるってことは、その分今までより危険な生活になるって言いたいんでしょ?
それに、あたしは美咲と違ってなにもできないし、男の子の告白一つうまく断れなくて、美咲に頼ってる。
…でも、きっとこれが恋なんだって思うんだもん。頑張りたいよ………」


「桃華、………………………。」