☆*★°☆*★°☆*★°
「さて!美咲、頑張ってきてよ〜!」
「頑張るも何も、……」
12時50分。
……告白大会ステージ前。
10分前にエントリー者は奥のスペースで待機してもらうらしく、私は桃華に引きずられて無事到着。
…頑張れって言うけどさ?
私の気持ちを受け取るか受け取らないかってのは、雪弥が決めることじゃん?
「私は別に、普通に気持ち伝えるだけしかなくない?」
「それを頑張れって言ってるのー!ほら、もうさっさと行く!!」
「えっえっ」
グイグイ背中を押されて、おろおろしているうちに、エントリーは済まされて、いつの間にやら私は告白大会のステージ裏にいた。
「……桃華の馬鹿」
ヒラヒラと手を振って離れて行く後ろ姿にため息を吐く。
パッと振り向くと、そこには告白大会のエントリー者達が揃っていた。
「……はぁ」
いくら雪弥を誘ったって言ったって……
一方的だったし、来てくれるかもわかんないじゃない。



