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「さて!美咲、頑張ってきてよ〜!」


「頑張るも何も、……」




12時50分。

……告白大会ステージ前。



10分前にエントリー者は奥のスペースで待機してもらうらしく、私は桃華に引きずられて無事到着。




…頑張れって言うけどさ?

私の気持ちを受け取るか受け取らないかってのは、雪弥が決めることじゃん?




「私は別に、普通に気持ち伝えるだけしかなくない?」


「それを頑張れって言ってるのー!ほら、もうさっさと行く!!」


「えっえっ」




グイグイ背中を押されて、おろおろしているうちに、エントリーは済まされて、いつの間にやら私は告白大会のステージ裏にいた。





「……桃華の馬鹿」



ヒラヒラと手を振って離れて行く後ろ姿にため息を吐く。


パッと振り向くと、そこには告白大会のエントリー者達が揃っていた。





「……はぁ」


いくら雪弥を誘ったって言ったって……


一方的だったし、来てくれるかもわかんないじゃない。