……見慣れたなぁ、ここ。
普通の高校生活送ってたんなら、こんなところ見ることもなく卒業するんだろうね。
ただいま、校舎裏。またもや激しくデジャヴ。
「…何、こんなところで話なんて。
また告白?」
なーんて、と笑おうとすると、矢嶋くんな目を丸くして振り返った。
「あれ、美咲先輩、今日は察しがいいんですね?」
「ちょっと!いつもは察しが悪いみたいに言わないで…って、え?!」
冗談で言っただけだったのに……。
どうしたらいいのかわからなくなって目を泳がせている間に、私は校舎の壁と矢嶋くんにサンドされていた。
後輩に壁ドンされるのって、こういう気分なのか。
なんか変な気持ち……。
って!!!そうじゃないだろ自分!バカなの?!
「ちょっと、矢嶋くん…!?」



