ーーガンッッッ!!!!







「いって!!…チクショウ、覚えてろ!!!」



だーかーらー……毎度毎度、なんであんな漫画みたいなセリフが吐けるんだか…。



「バッカじゃないの」



ひとつ大きな溜息をついて、体を反転させると、見覚えのある黒髪。


これって、もしかして………







「ーーー…雪弥………??」



なんで。なんで、こんなところに。




もしかして…また私のこと、助けに来てくれたの……?



なんて、バカみたいな淡い期待が一瞬、胸の内を掠めて、「乙女かッ!」と自分にツッコミをいれる。






「まさか…まさかね。」




そう呟きつつ、校舎の陰からそっと顔を出した。



するとーーー







「えっ」




私はただただびっくりして、サッと校舎の陰に身を隠す。



「ま、まじ…?」






なんで雪弥、あんな美人な女の子と校舎裏で2人きりなわけ?!!?!