私がそう心に決めたのとタイミングを合わせるように、予鈴が鳴り響く。
「んー、もう、5限サボっちゃえ!」
「えっ?!ちょ、わっ!」
ーードサッ。
ゴンッッ
桃華にラリアットされたーーと、そう思った時にはもう、私の体は屋上の床と平行になっていた。
ジーン、と強打した後頭部が痛む。
「も〜もか〜!!」
「えへへ…許してニャン♡」
なんとか天使の頭は守るも、当の本人、全く反省していないご様子で。
「そのギャグ古い。」
「ガーンっ」
…可愛いからいいけどね。なんて、思ってみたり。
自分の思ってること言ってみたせいかな?
なんだか思考も、ちょっと素直。
屋上の床に寝っ転がって、
「あ、あの雲購買に売ってる幻のパンみたい」
とか考えていると、桃華がごろりとこっちに転がってきた。
「…どうしましたか。」
「作戦会議を、開こうと思って。」



