「!?」
え、やだ、デジャヴ!!すっごいデジャヴ!!
そんな私の思考には気づいていない雪弥が、男達を睨みつける。
「ーーーー"オレ"の女に手ェ出してんじゃねぇよ。」
……はい?
あ、反応してるのは『オレの女』ってとこじゃないよ。勿論だけど。
雪弥ーーー口悪くなってない?
聞き間違いかな?あれ??
だけど、雪弥の口は止まらない。
「地獄に行く覚悟くらいできてんだろーな?」
私に言ってるわけじゃないのに、ゾッ、と背筋が凍る。
「うっせえよ!!頭の座捨てたくせに、今更怖くなんて…!!」
頭の、座……???
意味がわからなくて、首を傾げた、その瞬間。
その不良集団のリーダーっぽい男が、倒れていた。
「え?!!!?!」
自身の頬が痛いのとかはもう全部吹っ飛んで、私はただただビックリ。
い、今、何が起こったの……?!
「まだ……やりますか?」
口の端を上に吊り上げてるけど、目が笑っていない。
うん、これは怖い。殺られる。
それを周りも察知したのか、尻尾巻いて逃げて行った。



