【完】家出少女と、**王子。





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澤木の超めんどくさそーなSHRが終わって、放課後。


鞄を持って席を立つ雪弥を、チラリと横目で見る。





……どうやって、声をかけたらいいんだろう。


いや、声をかけられたとして、どうやって切り出す??
「私のこと好き?」って????


そんなアホな。




教室を出て行こうとする雪弥に声をかけられず、ウジウジする私。




声をかけるなら、今しかない。
明日になったら多分、私の方が「あれ?もしかして…夢だった?!」ってことになりかねない。




…だけど…………。



と、その時。

パンッッッ!と背中を誰かに叩かれる。
ジーン……と広がる熱。





「痛った!!…っ誰?!!」



ビックリして振り返ると、そこには真顔の桃華がいた。