【完】家出少女と、**王子。




そう言ってまた、矢嶋くんはニコリと笑う。




「……性格?」




何、この子。私の性格が好きって……

そんな人、なかなかいないよ?何?変人なの?



そんな私の思考も知らない彼は、はい、と微笑む。





「その冷たい目で蔑まれたくて!!!」





……あ、違う、ただの変態だ。






「いやぁ…そういうの私、お断りなんで……」



それ以前に、私好きな人いるし。


「なんでですか??ただ毒を吐いてくれるだけでボク満たされるんですよ!」




そう言って、ぐっと私の手首を掴む。


うわぁああ……下級生にこんなドMがいるなんて、別に知りたくなかったんだけど!!!?




「ちょっと!離して……」



ーーーーーグイッ


と、誰かに反対側から引っ張られて、私と矢嶋くんの距離は必然的に離れる。



「………!」



「……ゆ、雪弥…………」