【完】家出少女と、**王子。





するとその子は、クスッと笑った。


「嫌だなあ、もう。なんでもかんでも喧嘩にもってかないでください。ちゃんと手紙に書いたじゃないですか。『話があるので』って。」



話って……タイマンのことじゃないの!?
え!??あれ?!!!?!




……取り敢えず一旦落ち着こう、うん。




「そ、それはごめん。で、君、名前は?それと、話って?」


その子はニコニコと笑いながら、私の前までやって来て、立ち止まる。




「ボクの名前は、矢嶋 晴 です。

単刀直入に言うと、ボク、先輩のことが好きなので、付き合ってもらえませんか?」


「ああ、へぇ。そーなん…だ!??」




え、え、え?!さらっと言われたから受け流しそうになった!!!



待って!なん…え?!!(パニック)


「好きって……私のことが?」

「はい。」




待て待て待て待て、考えろ!


私はこのk……コホン、矢嶋くんとやらとは初対面も初対面。



マジで誰!?って感じなわけなんですよ。



ってことは、答えはひとつ!

罰ゲーム以外には考えられな「詳しく言えば、好きなのは先輩の性格なんですけどね。」