【完】家出少女と、**王子。




「もうダメかもしれない。」


「そんなぁ…まだ2日目だよ??もうちょっと頑張ろうよ」

「うう〜……」



お昼休み。私は机に突っ伏して早くも桃華に泣き言。




そんなこと言ったって……。


昨日の始業式の日は、まあそんなもんかな?って感じだったけどさ、もう明らかに私のこと嫌ってるんだよ!?

どんなに話しかけたって、ぜんっぶ無視!!



流石の私でも、好きな人にそういうことされると、心がバッキバキに折れるんですよ。






って、


「あーーーっ!!忘れてた…!」



私は机を思いっきり叩いて立ち上がる。

目の前の彼女は、「うっわ何!?ビックリしたー!!」と両胸に手を置く。



……そんな胸に埋もれる手を強調せんでも、あなたの発育の良さは十分に承知しておりますけどね!??






じゃないじゃない。





「私今日、校舎裏に呼び出されてんのよ!」