【完】家出少女と、**王子。






ハイ、みなさまどーも。私です((


時間ってのはときに非情なもので、いつの間にやらあっという間に新学期。



あーもー学校行きたくないよぉおおお!


いやさ、学校に行きたい!めっちゃ行きたい!って人ってなかなかいないと思うんだけどさ(そんなことありません)、こんなに学校に行きたくないのは初めてだわ。
ハイ。




そんな気持ちを抱えながら、私は今教室前に突っ立っています。


「はぁあああ………」




だってこの扉開けたら当然だけど雪弥がいるんでしょ。

もう嫌だよ〜気まずいよ〜。


夏休みの間、意外にも臆病だった私は、雪弥の家の前まで来ては、インターホンを押す勇気もなくて、そのまま引き返すっていう不審者で通報されてもおかしくないような行動をとっていた。



だってさーもう、ため息のひとつでも吐きたくなるよ!
なんで隣の席なんだろうって、何回思ったことか!!!



ふぅ、とひとつ息を吐く。


「…よしっ」




ガラッ!!







「おはよう!」