「ーーーーー………ってワケ。

ごめんね？もっと早くに言わなくて。」


そう言って携帯に耳を傾けると、桃華はなにやらブツブツ呟いていた。



『やっぱり湖城くん、突き放す形で来たわね〜。うーん……。』

「も、桃華？」



何、言ってるんだろう。よく聞こえない。



『え？あ、なんでもないよ、大丈夫！！
独り言だから！！』




「ふーーーーん。そう？」

私はかなり疑ってかかる。



桃華はそうなのーーっ！！と無理矢理突き通して、咳払いをひとつ。


だからそれ、ワザとらしいってば。




『でもさぁ、や〜〜っと気づいたんだね！美咲！！』




その言葉に私は、危うく携帯を取り落としそうになる。




「は、はぁ？なっ、何が！？」


わかってるくせに〜、と桃華は言う。



わかる、わかるよ！
あんたが今絶対ニヤニヤしてるってことが！！！！！