『はいウソ〜』
「はあ?」
突然の桃華の言葉に、私は目が点。
な、なんでそんなことわかんのよ。
『美咲がどもる時なんて、10分の20くらいの確率でウソか隠し事しかないもん』
なんじゃそりゃ。…確率振り切れてますけど。
「あーハイハイそーですよ。でも、桃華に話す程のことでもないかな〜なんて…」
苦笑いで答えると、なに言ってんの?とマジレスされる。
『美咲の悩みは、あたしの悩みだよ!
だってあたし達、親友じゃん。…そりゃ、「なんでもかんでも話せっ!」って強要してるわけじゃないよ?
でも、美咲の悩みを聞くことで美咲の気持ちが軽くなるんなら、聞きたい。あたしのこと、もっと頼って?』
……桃華…。
やっぱり、桃華も、不安…だよね。
ちょっとは頼っても、いいのかな?
私は一回、大きく深呼吸する。
「ごめんね、桃華。ずっとなんの相談もなしで。頼れなくて。
あのね、私、終業式の時ーーー……」



