はぁぁ……とため息をついて、私は正座を崩して再びベッドに寝転がる。


『ちょっと、美咲!ヒドくない??!
今、湖城くんだと思ったでしょ!
もぉおお〜〜!!!』




ドタドタと桃華の暴れる音が聞こえ、ハッキリ言ってしまうと、私は引き気味。

あー、でも、ビデオは撮りたいな、うん。



「あー、悪かったわよ。…で?なんか用事なの?」


面倒くさそうに返事しないでよぉ〜!と若干涙声になる桃華。



「……なんか桃華、キャラ変わった?
それと、本当に何?
なんかあるんじゃないの???」




ああそうそう、そうなのよ!と彼女は頷く。


………私、さっきから言ってたんだけどな。おかしいな。





「何、私今忙しいんだけど。」

…寝ることで、っていうのは、内緒。




『えー?どーせ寝ることで!とかでしょ。
ところで、湖城くんとなんかあった?終業式の日、結局式戻ってこなかったし。』