「ぅわっ!!な、何!?!??」



突然の電話に、私はベッドから飛び起きた。


今も尚鳴り続けるバイブ音に、少しだけ期待する。




………もしかして、雪弥なんじゃないか?って。


ドッドッドッ、と、心音が響く。

なんか喉が!

喉がカラカラなんだけど!?





と、とりあえず、出ないと。
相手が困っちゃうもんね、うん。




一呼吸おいて、私は通話開始ボタンを押す。




って、なんで私、正座なんてしてんだろ。




「も、もしもし、ゆき『あ、もしもし美咲〜!?やぁっと出たー!もぉ、どんだけ待たせんのよ。』



「桃華かよ!」




思わずめっちゃデカイ声でツッコんでしまい、慌てて咳払いをする。