年下君主




街中から少し外れた裏手にある店。


ひと気の無さに、柚子ちゃんはぎゅっと俺の腕に抱きつく。


「こっち側来たことないよ…」

「怖いの今だけだから。はい、着いた〜」

「へっ⁉︎ここ、お店なの?」

「入り組んでて分かりにくいけど、ちゃんと店」


ドアを開けると、小さく響く鐘の音。


完全仕事モードの俺のいとこが出迎えてくれた。


「いらっしゃい。大和と柚子ちゃん‼︎」

「ええっ⁉︎しっ、真さん⁉︎どうしてここに⁉︎」

「真、ここのオーナーなんだよ。なっ?」

「そうそう‼︎主に、お酒扱うバーだから大和みたいなガキンチョは出禁だけどね〜」

「はぁ?うるせーよ‼︎見た目は、ハタチ以上だし‼︎」

「まぁなー。見た目は、さすがハーフって感じだよね」


褒められてんのか貶されてんのか……。



だけど、真は俺らのために個室を用意。


こうゆうとこ気が効く優しいヤツ。


「くれぐれも酒禁止‼︎柚子ちゃん、大和のこと止めてね‼︎」

「はい‼︎もちろんです‼︎」

「飲まねぇよ…」


2人とも、俺のこと信用してない⁉︎