年下君主




バイト中だから仕方ないけど、なんかこの態度寂しいっつーの。


通り過ぎ様とした柚子ちゃんの手首をぐっと掴んだ。


「…っ、な、なに…?」

「何時にバイト終わんの?」

「えっと〜…一応あと、1時間で上がれる予定だけど」

「それなら、デートすんぞ。俺、待ってるから」

「デート⁉︎うん…。分かった‼︎早く終わらせるように頑張る‼︎」


ニコッと可愛い笑顔付き。


うん、柚子ちゃんのためなら俺ずっと待ってられる。



––––––––スマホをいじって時間を潰すこと1時間後。


「大和‼︎お待たせ‼︎退屈だったでしょ?ごめんね?」

「いや、大丈夫。行くか」

「うん‼︎」


白い膝丈スカートがよく似合う可愛い私服。


店内を出た瞬間、すぐに繋いだ手は炎天下も関係ナシ。


「大和が急にデートなんて珍しいね?」

「柚子ちゃんと、少しでも一緒にいたくなっただけ」

「嬉しいこと言わないでよ…‼︎」

「ははっ‼︎照れ過ぎ‼︎」

「うるさいなぁ‼︎照れるでしょ‼︎普通‼︎」


その照れた顔も、彼氏の俺だけの特権。


それだけで満足するんだ。